中立的なFP相談を「無料」でできる方法があります

対面相談の画像 FP相談
FP相談ライフプラン(生活設計)

お金の悩みや心配ごとをファイナンシャル・プランナー(FP)に相談したくても、相談料がかかるということでためらってしまう人は多いと思います。
1時間の相談で5,000円~1万円かかることが多く、著名なFPでは2万円になるケースもあります。

無料でFPに相談できる機会はたくさんありますが、保険や住宅のセールスと密接に関連していることが多く、「売り手側のアドバイス」になってしまうことは否定できません。

しかし、中立的なアドバイス(というよりは相談するお客様に近い立場に立ったアドバイス)を無料で受ける方法があります。

今回は、中立的なFP相談を無料でできる方法として、日本FP協会の「無料体験相談」をご紹介します。
私はかつて、大阪で日本FP協会の「くらしとお金の相談室」の相談員をしていたことがあるので、その経験も踏まえてご紹介します。

有料でご相談をお受けしているFP(=私)が、「無料体験相談」をおすすめするのは矛盾しているかもしれません。それでも、まずは「FPに相談するということ」を体験していただくのも大切だと思っています。

1.くらしとお金のFP相談室(日本FP協会)

日本FP協会は、FPの資格認定を行う団体の一つです。FPの資格認定・育成のほか、一般の方向けにファイナンシャル・プランニングの啓発・普及も行っています。

ファイナンシャル・プランニングとは、自身の理想の暮らしを実現するために、お金の出入りや貯蓄の計画を立てて実行する取り組みのことです。

日本FP協会では、一般の方に「FPに相談するということ」を体験していただくために、「くらしとお金のFP相談室」を開設しています。

開催地は、東京・大阪・札幌・仙台・金沢・名古屋・広島・福岡の8都市です。
日程は開催地によって異なるので、日本FP協会ホームページでご確認ください。

日本FP協会 FP無料体験相談(対面)

FP無料体験相談(対面) | 日本FP協会
日本FP協会公式サイトです。FP無料体験相談(対面)を東京や大阪など8カ所で定期的に実施しています。開催情報などをご紹介します。

東京では一部の日程で「オンライン相談」を実施しており、会場まで行きづらい人でもご相談いただけるようになっています。

1-1.ご予約からご相談までの流れ

「くらしとお金のFP相談室」でのご相談は、どの開催地でも事前予約が必要です。

予約はインターネットのみで、相談日の60日前~30日前から受け付けが始まります。詳しくは、上記のリンクからご確認ください。
予約はすぐに埋まる傾向があるため、早めに予約することをおすすめします。

予約をするときは、下記の項目を入力する必要があります。
任意の項目もありますが、当日の相談をスムーズに進めるためには、できるだけ詳しく記入することをおすすめします。

  • 性別
  • 年齢
  • 職業
  • 住所(市区町村まで)
  • 相談内容(テーマを3つまで選択し、詳しい内容を記入)
  • 家族構成
  • 当日の参加者(本人のみ、夫婦一緒、親子で来訪など)
  • 年収・支出
  • 貯蓄等
  • 保険の加入状況
  • 住宅費(家賃またはローン返済額)
  • 住宅ローン以外の借り入れ
  • お子様の進路希望
  • 退職年齢と退職金の見込み

予約ができれば、指定の日時に会場で(またはオンラインで)相談なさってください。

「くらしとお金のFP相談室」では、予約された後で安易にキャンセルすることは控えるよう呼びかけられています。
私が相談員をしていた頃も、少なからずキャンセルがありました。事前にキャンセルされる方はまだよいほうで、中には指定の時刻になってもお見えにならない無断キャンセルもありました。
急用などやむを得ない事情もあるかもしれませんが、せっかくの機会ですので、有効に活用していただきたいと思います。

1-2.商品のセールスは一切ありません

「くらしとお金のFP相談室」では、保険や住宅、投資商品など商品のセールスは一切ありません。

お話をお伺いする相談員は、FP事務所や企業などで活動しているFPです。お客様のご相談に的確かつ丁寧にお答えできるように研修を受けていて、勤務先や個人の利益になるような行為は禁止されています。

無料のFP相談では無理な勧誘を受けないか心配だという人もいらっしゃるかもしれませんが、「くらしとお金のFP相談室」では安心してご相談いただけます。

1-3.秘密は厳守します

お金についてのご相談では、年収や貯蓄残高、ローン残高など、立ち入ったことをお伺いしなければならないことがほとんどです。

「くらしとお金のFP相談室」で相談される内容は、外部に漏れることはありません。秘密は厳守しますので、安心してお話しください。

ただし、今後の相談室の運営のために、個人を特定できない形で相談内容などの情報が使用されることがあります。

1-4.ご相談は1世帯1回限りです

FPへの相談をできるだけ多くの人に体験していただくため、ご相談は1人(1世帯)につき1回限りとされています。
相談時間も50分と限られているため、相談したい内容を絞り込んでおくことをおすすめします。

「くらしとお金のFP相談室」は、FPへの相談を無料で体験していただくために開催されています。
そのため、より具体的な相談や家計のシミュレーションなどを依頼したい場合は、有料でFPに相談していただく必要があることもご理解ください。

もし、1回の相談で解決できる内容であれば、無料体験相談でも十分にお役に立てるでしょう。
「くらしとお金のFP相談室」では、問題が解決したと喜んでお帰りになるお客様もたくさんいらっしゃいます。

2.無料電話相談の窓口(日本FP協会)

電話相談の画像

日本FP協会では、対面相談のほか「無料電話相談の窓口」も開設しています。

1人あたり30分で1回のみですが、通話料は不要で予約の必要もないため気軽に相談できます。ただし、対面相談よりも時間が短いので、事前にご自身で相談内容を整理しておくことをおすすめします。

受付時間や電話番号など詳しい情報は、日本FP協会ホームページでご確認ください。

日本FP協会 FP無料体験相談(電話)

FP無料体験相談(電話) | 日本FP協会
日本FP協会公式サイトです。FP無料体験相談(電話)を「広報センター」で実施しています。相談窓口やスタッフをご紹介します。

3.日本FP協会の支部での相談会

上記の相談会のほか、日本FP協会の全国の支部でも随時、無料の相談会が実施されています。
いつでも開催されているわけではありませんが、身近な場所で相談されたい方におすすめします。

日本FP協会の支部は、都道府県ごとにあります。北海道には道北、道東、道央、道南の4つの支部があります。

詳しくは、日本FP協会各支部のホームページをご覧ください。

日本FP協会 各支部ホームページ

各支部ホームページ | 日本FP協会

4.中立的なFP相談を試してみましょう

FPにお金の相談をすることをためらっている人は、まずは無料で相談できる機会に中立的なFP相談を体験してみることをおすすめします。

今回ご紹介した無料相談は、個別具体的な内容までは対応できませんが、FPへの相談がどのようなものかを体験するにはよい機会です。ただし時間が限られるので、事前に相談内容を整理しておくことが大切です。

無料相談をご利用いただいて、もう少し詳しい話を聞いてみたい、あるいは違うFPの話も聞いてみたいと思った場合は、有料になりますが改めて相談してみるとよいでしょう。
少し込み入った内容のご相談でも、まずは中立的な無料相談をご利用いただいて、次に有料相談でより深い内容まで相談していただくという使い方もできるでしょう。


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