FP資格は自分のためにもなる~キャリアアップ・独立しなくても価値がある~

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資格といえば、仕事に役立てられるか、転職・独立できるかどうかといったキャリアアップに目がむけられがちです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)資格は、金融・保険業界でお勤めの場合に役立つほか、資格を活用して転職・独立することもできます。最近では、副業や学び直し(リスキリング)に適した資格としても紹介されています。

しかし、FP資格は仕事に役立てるだけでなく、自分の生活に役立てることもできます。FP資格の勉強をすれば、税金、保険、住宅ローン、資産形成、年金など、生活の幅広い分野にかかわるお金の知識を身につけることができます。

今回は、FP資格の勉強が自分の生活のどういった場面で役に立つかをご紹介します。
FPの資格に興味はあるけれど、仕事にしようとまでは思わない、自分のために役立てたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

1.FP資格はどんな資格?

FP資格

FP(ファイナンシャル・プランナー)は、個人の生活とお金に関する相談に応じて、将来に向けた生活設計を支援する専門家です。税金、保険、住宅ローン、資産形成、年金といった日々の生活にかかわる幅広い分野で、お金に関する知識が求められます。

FP資格は、FPとしての実力や知識の深さを客観的に示します。国家検定の「FP技能士(FP1級~3級)」と、民間資格の「CFP®」、「AFP」があります。

2.FP資格は自分の生活に役立てることもできる

お金と家計簿の画像

FP資格は個人の生活とお金に関する相談に応じる専門知識があることを示す資格ですが、FP資格を取るために学んだ知識は自分の生活に役立てることもできます。

これから、FPの知識が自分の生活に役立つ例を7つご紹介します。

2-1.自分と家族のライフプランを立てられる

FPの知識があれば、「将来お金がいくら必要で、そのお金をどうやって準備すればよいか」を考えられるようになります。

将来の生活でいつどのような出費があるかは、自分と家族のライフプラン(生活設計)を立てれば見当がつきます。FP資格の勉強では、ライフプランの立て方も習得します。

たとえば、「働き方をどうするか」、「家庭を持つか持たないか」、「家を買うか賃貸住宅で暮らすか」、「何歳まで仕事を続けるか」など、自分がどのような生活をしたいか考えてライフプランを立てます。

2-2.税金のしくみがわかる

会社などに勤めていると、税金の手続きは年末調整だけで済んでしまうことが多いでしょう。しかし、一定以上の副収入や臨時収入などがあれば確定申告が必要になります。

FP資格の勉強をすれば、所得税の確定申告・年末調整のしくみがわかり、どのような場合に確定申告が必要になるかがわかります。
所得税の配偶者控除・医療費控除・生命保険料控除などの所得控除や、住宅ローン控除(税額控除)について理解できれば、手続きで戸惑うことも少なくなるでしょう。

2-3.社会保障のしくみがわかる

年金保険料や健康保険料は、税金と並んで日々の生活で大きな負担になっています。FP資格の勉強をすれば、負担の大きい社会保険料がどのような場面で役に立っているかを理解できます。

たとえば年金制度は、老後だけでなく障害を負ったときや家族が亡くなったときの支えにもなります。健康保険では、医療費の負担が一定割合に抑えられるほか、所得に応じた上限も設けられています。

2-4.自分に必要な保険がわかる

FP資格の勉強では、保険(生命保険・損害保険)のしくみや、具体的な保険商品の種類なども学習します。

どのような保険が必要で、保障額はいくら必要かといったことを、自分で考えられるようになります。将来が何となく不安で保険にたくさん加入する人もいるかもしれませんが、必要な保障額がわかれば保険料の負担を抑えることができます。

2-5.資産形成・投資の考え方がわかる

FPの知識があれば、資産形成・投資をするときの考え方がわかるようになります。

預金・債券・株式・投資信託など金融商品の種類とそれぞれの特徴が理解できれば、自分の目的やリスク許容度(損失をどこまで受け入れられるかの度合い)に応じた方法で資産形成を始められるでしょう。

2-6.家の購入・売却に必要な知識がわかる

人生で最も大きな支出の一つが「家の購入」です。家を買うときには、頭金の準備やローンの組み方、返済の計画についての知識が欠かせません。

FP資格の勉強では、家の購入・売却に必要な知識を身につけることができます。また、不動産に関する法令についても学習するので、不動産をめぐるトラブルがあった場合に役に立つかもしれません。

2-7.遺産相続・生前贈与の決まりがわかる

FPの知識があれば、遺産相続があったときにスムーズに対処することができます。

たとえば、誰が遺産を相続できるか、遺産がいくらなら相続税がかかるのかがわかるようになります。親の財産を相続するときだけでなく、自分の財産を相続させる場合にもFPの知識が役に立つでしょう。

3.自分の生活に役立てるだけならFP3級で十分

勉強をする人の画像

FPの知識は生活のあらゆる場面で役立てることができます。仕事に使う予定がなくても、自分の生活のためにFP資格の勉強をしてみる価値は十分にあるでしょう。

FP資格には、国家検定の「FP技能士(FP1級~3級)」と、民間資格の「CFP®」、「AFP」があります。
自分の生活に役立てるために勉強するのであれば、難しい資格はあまり必要ありません。FP3級の勉強をすれば十分でしょう。もう少し理解を深めたいのであれば、FP2級に挑戦してみてもいいでしょう。

FP1級、CFP®資格は学習内容のレベルが高いので、仕事に使うのでなければ必要ありません。またAFP資格は、学習内容のレベルはFP2級と同等ですが、資格を維持するのに費用がかかるため、自分のために勉強するという目的で取得することはおすすめしません。

FP3級の勉強は、市販のテキストを読むとよいでしょう。

ここで、FP3級のテキストを2種類ご紹介します。どちらも初心者向けにわかりやすく構成されています。

東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会、2023/5/18、【電子書籍もあります。hontoは電子書籍のみです】
滝澤ななみ 著(TAC出版)、2023/5/20、【電子書籍もあります。hontoは電子書籍のみです】

自分のためにFP資格の勉強をするのであれば、勉強だけして資格は取らない(試験は受けない)という選択もあります。FP資格のテキストを買って読んでみて、理解できたかどうか問題を解いてみるだけでも価値はあるでしょう。

4.してはいけないことに注意

注意を促す画像

FPの知識は自分の生活に役立つだけでなく、家族や友人、知人などにアドバイスすれば周りの人の生活に役立てることもできます。

しかし、FP資格があって一定の知識があるからといって、他の専門家の独占業務を行ってはいけません。

FPは幅広い分野の業務をカバーしているので、税理士、弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士などの業務と重なる場合があります。
たとえば、必要な資格がないFPは以下のような行為をしてはいけません。

  • 他人の確定申告書を作成する
  • 他人の遺言書の内容を考えて作成する
  • どの株をいつどれぐらい売買するといった具体的な投資判断の助言をする

身近な人に相談されることがあっても、個別具体的な説明・判断は避けて、一般的な説明や、このような制度があるというアドバイスにとどめておきましょう。

5.興味があればFP資格の勉強を始めてみましょう

ここまで、FPの知識は自分の生活のために役立つことをご紹介しました。

私は40歳を過ぎてからFP資格の勉強を始めましたが、それより前の人生を振り返ると「FPの知識があれば損をしなかったのに…」といったことがいくつもありました。

私たちの生活の中で、FPの知識があれば助かるという状況はたくさんあるでしょう。
FP3級のテキストは一冊2,000円以下で手に入れられます。これだけの出費と数十時間の勉強であれば、簡単に始められるのではないでしょうか。

FPの知識に興味がある方は、ぜひ勉強を始めてみてください。


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